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鍼治療の種類

物理療法としての鍼

物理療法として施される治療方法には、鍼だけでなく、病院内のリハビリなどで用いられる牽引や加重、 赤外線やマイクロウェーブといった温熱刺激まで幅広いカテゴリーが含まれています。
代表的なものがムチウチ症やヘルニアに用いる牽引療法でしょう。こうした知療方法の歴史はかなり古く、 いわゆる古典的な時代から現代に至るまで、さして進歩は遂げていません。 これに対し、鍼治療は現代医療の推進に伴い、 機械的物理的な刺激ではない電機(低周波)刺激による物理療法が確立されていきました。 中でも低周波医療器具の発達は、鍼による物理療法を確立する一方、 治療効果とての実績も高く評価されるようになったのです。

経絡治療としての鍼

経絡治療とは、前述した古典西洋医学が物理療法的な要素が高かったのに対し、 鍼の世界では経絡治療がそれにあたる古典的療法というわけです。 皆さんは古典と聞くと古びていて、信頼に欠けると感じる方も少なくないでしょう。 しかしここで言う鍼の古典においては現代医療に応用されるケースもあり、 世界的に注目を集めているのが現実です。
例えばアメリカの西海岸においてはエイズや末期癌への ターミナルケアーとして鍼が用いられているのです。 もちろん、エイズ患者への鍼治療には細心な注意が必要ですので、 ここで鍼師として従事するには、日本でのドクター資格を以ってしても十分ではないといわれています。
またオーストラリアやイギリス、ドイツといった医療先進諸国においては、 医療大学内に鍼の専攻が設けられているなど、認知も高く存在しているのです。 これらは全て鍼の古典である経絡治療が中心になっているのです。

鍼治療の種類を大きく2種類に分類して
その概論を説明しましたが
次に各論としての補足をしましょう。

第一の物理療法ですが、これは主に運動器疾患に対する治療方法として普及しています。 たとえば急性のものであれば捻挫や膝の急な痛み、ムチウチの初期からギックリ腰などへの治療として、 現代では非常にポピュラーな位置付けとなっています。 対し、慢性のものであれば、平素からある腰痛、肩こり、眼精疲労、倦怠感などが対象となります。
いずれも鍼を刺す位置や本数などに大きな差はありません。(患部への対症療法) あくまで物理療法ですから、この場合は低周波のレベルや捕らえる筋群に若干の違いがある程度でしょう。 低周波治療を受けた筋肉や関節は、主に脳内モルヒネなどの分泌により、一時的な除痛効果が得られます 。痛みが消える(弱まる)と、周辺の緊張か緩和され、血行が促進してきます。 この血流によって蛋白質の補充や疲労物質(乳酸)の回収が促進し、結果修復環境が整うことで、 治癒へ至るということになるのです。いわゆる鍼による物理療法とは、自然治癒力を誘発させる、 または環境を整えるところに導く作用があるということですね。
また古典治療である経絡治療は、筋肉や靭帯といった内部までは刺入せず、 『ツボ』の特異性を活かした治療方法をさします。 ツボの特異性とは? これは全身くまなくあるツボ(360穴以上と言われています)へ施すもので、 中でも内部環境(気をふくむ)を調整する働きがあるとされるツボを厳選(個人個人の状態に合わせて)し、 そこへわずかに皮膚を刺激する程度の療法です。脈や舌の性状を観察しながら行われる経絡治療は、 この世界でも特別な領域にあり、代々受け継がれる伝統技法ともされています。 この技法による治療効果は、受診後に現れる軽い倦怠感から感じ取ることができますが、 継続的な治療による体質改善や、自律神経の調整には非常に効果が高いとされています。
これらを気器調整といい、内臓器の疾患や神経症といった、 西洋医学でも服薬にたよりがちな疾患へのアプローチとして威力を発揮します。 日頃薬の量に不安や心配をかかえている方には是非オススメしたい療法と思います。
注意:しかしながら、服薬には充分な診察と熟達した医師による診断のもとに処方されているため、 急激な服用停止は、返って内部環境の変化を急激に与えかねません。 sそのため、服薬と鍼治療の併用(移行期間)をおすすめいたします。

「鍼」と「灸」

運動後の疲労痛から打ち身ねんざ、またギックリ腰や肩凝り五十肩など、 痛みが中心なものであれば、鍼をお勧めします。
風邪の引き始めや病後の倦怠感など、内部環境の調整にはお灸をお勧めいたします。 疲れやすい、だるい、胃腸虚弱など元気がないなぁと言うときに、お灸をお験しください。
その他、お気軽にお問い合せください。